frm AtoZ

        fj.rec.models の FAQ (本編)

        [Auto]の章                        (最終更新:1997/06)


Q:結構、1つの模型でいろんな色がいるよね?? クレヨンや色鉛筆みたいに
    セットでいくらとか あるの??

今は 多分ないんじゃないでしょうか。 やはり 一つ 一つ揃えるしか・・・
フェラーリだとエンジン回りで3色、コクピットがちょっとこまごまして+4色
車体を塗るのに 白(下地)+赤で 2色分のスプレー、シャーシ裏表現に+2色
で、9色 + スプレー2色に なると 思います。
いやぁ 上記はベーシックな分だけですから、「ちゃんと」造るとなると
        ・デカールをはりやすくする マークソフター
        ・下地のサーフェーサー
        ・艶を整える クリア    (スプレーなら 700円づつ)
は 必須ですし、シートベルトやら カーボン表現デカールやらといいだすと
ぐんぐん 跳ね上がります。(最近はいろんなのが売られているんです コレが)
金額ベースでみると キットは材料の一部になってしまいます(^.^)


Q.細かいところをうまく塗るのって何を使うのが有効的ですか??
    たとえば、エンジン部分の「HONDA」のところだけシルバーに塗る
    のとか。爪楊枝の先でなでながら書きましたが.......

凸部なら 細い面相筆の腹で撫でるようにする方法ぐらいしか思い付きません。
ただ、色をのせる順番を逆にすることは たまにあります。

凸部が明るい赤とか白、とかで その周辺が 黒とか 濃いグレー・緑・藍色とか
の場合、いったん 凸部周辺を白なり、赤なりで塗ってしまい(ラッカーとかの
溶剤の強いやつ)、乾いてからその上に黒とか(アクリルとか、エナメルとか
溶剤の弱いやつの)をバーッと塗って、それも乾いたら、後から塗った方の溶剤
で すらーと 拭き取ってやります。
これの利点は地色が暗い時、赤とかの発色が濁るのを防ぐことが出来ます。

凹部は ちょっと薄めにした色を 凹部に流し込むようにしてやります。 

塗り分ける色の種類とか数にもよりますが、なるべく地色の塗料とは溶剤の違う
もので やった方が 「やり直し」が効くので 楽です。


Q.マクラーレンで(X−2)を塗り始めました。
    でもこれがなかなか筆でぬるのは難しいですね。本に書いてあったように直
    行するように何回か塗り重ねをしましたが、やっぱりムラがでます。これっ
    てどしたらうまくできるのかな?やっぱりアクリルで筆塗りだと限界がある
    の?それとも塗って、乾いてから磨くとか?

X−2といえば 艶あり白ですね。 うーんこれはやっかいです。 
筆で綺麗に塗るのはかなり 熟練がいると思います。

がんばって 筆塗りでやる場合、かなり「薄く」しゃばしゃばにしたのを 何回も
塗っては乾かし、塗っては乾かし する ぐらいでしょうか? 
白が特に難しいのですが、白をはじめとして、赤、黄色、原色の青、といった
「下地」の影響が大きい色を筆で塗るのはかなり 難儀です。
ただし、筆塗りでのムラの出にくさ からいえば、ラッカーより アクリルの方が
ムラが出にくいです。
(乾くのが遅いものほど 筆塗りでの ムラは出にくくなります)

ここは 一つ涙をのんで、今塗った色を アクリルの溶剤で綺麗に落として、
ラッカースプレーを 使うことをお勧めします(アクリルの上からラッカーを
吹いてはいけません)。
この場合、ちょっと大きめのビニール袋にアクリル溶剤を入れ、そこにボディ
部品を入れて30分くらい浸してから やさしくシェークします)

ラッカースプレーの場合でも「白」をムラなく塗るには「根気」がいります。
けっして焦らず、慌てずで、一回に載せる塗料は ごくごく控え目にして、
「うっすらと白いなぁ」ぐらいに 塗っては乾かしを 繰り返します。
吹くときの 手はすばやく動かして 一か所にだけスプレーが集中する事がない
ようにします。

スプレーの吹き始めをどうするかも大事です。
本来は空吹きして一定の噴射になった所から塗装対象物に吹き付ける
のですよね。少々塗料が無駄だと思っても、ここでケチるとボテボテ
になって泣きをみる事になりかねない ... (経験者談)

「白」のお勧めとしては モデラーズの「ベースホワイト」(700円)です。
今出回ってる「白」の中では 一番「隠蔽力」が強いので 失敗の可能性が小さく
なります。 白としての発色も高レベルなので これ一種類で済ませてもかまわな
いと思います。
(ほんとは「ベース」の名前どおり、下地に使ってその上に「グランプリホワイ
  ト」とかを 塗るのを メーカーは 勧めてます)

あと、缶スプレーしているときには 往々にして 細かなツブツブ状の塗料のシブ
キのようなのが 表面に付きます。でもこれについてはあんまり神経質に ならな
くてもかまいません。ちゃんと塗り上げてから、1500番の耐水ペーパーで
磨いてやれば いいので。


========「マルボロレッドと クリア」

 さてさてマクラーレンといえば 紅白の塗り分けも おめでたい、特徴のある
 マルボロレッドですが、これがF1モデル界 最大の課題であったりします。
                                                (んな おーげさな ^.^)

 まず、あの実車の色そのものが再現できません。 正しくいうと 再現出来る
 んだけど、「蛍光色バリバリ」なんで 日持ちしないのです。実車の色合い
 そのままの色を作ったとしても ひとつき持たずに褪色してしまいます。
 (F1では カウルをそんなに長期間使わないし、塗り直しメンテも頻繁に
   行うことが出来るから 使える色なんですね、たぶん)

 あと、実車の色 そのものを「肉眼」で見た色と「写真」等での色はまったく
 違っているようです。 なんでも「写真」になったときに「鮮やかなマルボロ
 レッド」になるように計算されているからだそうです。

 こうして 再現の難しい(とされる)マルボロレッドですが、褪色への耐性と
 か発色そのものとかを 納得のできる範囲にまでもってきたのもあります(モ
 デラーズのその名もずばり「マルボロレッド」)。

 こうしたスプレーや、自分で調色した場合でも、あの色には「蛍光レッド」
 がどうしても必要です。
 
 とまぁ 前置きがえらく長くなりましたが、「蛍光レッド」は どんな塗料で
 もクリアに「溶け出す」という とんでもない性質があるのです。 

 たとえ、ラッカーであっても、その上に アクリル系やエナメル系のクリアを
 吹くとじんわりと 溶け出してしまいます。 

 このため、

  1. 塗装完了
  2. 塗膜のデコボコの研ぎ出し
  3. デカールをはる
  4. クリアーを吹く
  5. クリア面を 研ぎ出す

 という手順を踏みたくても、4.の段階で 蛍光レッドが溶け出して「白いデ
 カール」が「薄いピンク」になる!!(特にリアウィングの ゼッケンなんか
 は マルボロレッドに 囲まれてるので 確実になります)

 対処方法は

 1.塗膜の研ぎ出しで ピカピカにするだけにする。
 2.必ず クリアを吹いて研ぎ出してから デカールをはる。

 ぐらいでしょうか。

 以上は 実際の失敗にもとずいてます(^.^;)。

========

Q: さて、スプレーですが(今持っているのは田宮のTS−26です)、
     指示どおりに根気よく吹こうと思いますが、このとき吹きつける位置は
     どうすればいいんでしょう?
     仮にボディが以下のようであるとするとどの方向からいくんでしょう?
                                   (この図わかる??   (^_^;;;;;) )
                      | A
                      v
 
                     //~| __ 
     -->         /~ |~|    /|      <---
      B        /  //   //         C
                   ~~   //
               /   /~~~/
              /  //~~~
             / //             Aで上から吹いて、後でB,Cを吹く?
            ///               B、Cで吹いて、Aを後で吹く? 
           |/
            ~

まず、1回ずつ「まんべんなく」吹き付けることが肝心です。1回目は上側だけ
といったやり方は してはいけません。

ですから 「吹き始めるのはどこからか?」 ということになりますが、うーん
どっからでもいいです(^.^;)。しいていえば Aからでしょうか?

それと
                    //~| __ 
                /~ |~|    /|            
              /  //   //              
                  ~~   //
              /   /~~~/
             /  //~~~
            / // ↑
           ///   | このカウルの裏側に、新聞とかで詰め物をして、
          |/     | 両面テープで 「使わない」スプレーをはっつけて
           ~       | 持ち手にすると 作業が楽です。


Q.マクラーレンの場合、白のベースの上に蛍光レッドのデカールを貼る
    ようになっていますが、デカールをやめて蛍光レッドで塗装する場合
    は、まず白のスプレー吹いてからマスキングして蛍光レッドですよね。
    この場合、白で一面に吹いてしまうと次に吹く蛍光レッドの吹くライン
    がよくわからんようになるんじゃないかなと思うんですが??

そうです。1/12のマクラーレンのとき これで失敗しました(^.^;)。
一面 白 を吹くのは その通りなんですが・・・。 

手としては

1.あらかじめ 白を吹く前に マスキングすべきラインの 「型紙」を作る。
2.裏面に 色鉛筆で あたり を 付けて置く
3.デカールを台紙ごと 正確に切り出して、型紙とする。
 
で、3番がお勧めになります。もちろん「マスキング ラインの 型紙」ですから
「型紙そのもの」を ぺったり貼るのは避けた方がいいです。 型紙であたりを
とって、マスキングテープで マスクします。
マスキングテープは タミヤのケース入りが 使いやすいです。


Q:ひょとして、別々にマスキングして吹くの??

色によってはそうなりますが、
白とマルボロレッドなら、白の上にマルボロレッドです。


Q:F1のボディ カウルなんかにサーフェーサーを吹く場合は、
  いったん1000番ぐらいで磨いてから吹いたほうがいいのかな??

それぐらいまで 磨いておいたほうが よいようです。 人によっては600番
ぐらいで 止めて、サーフェーサーで傷を消す で 十分という 人もいますが、
サーフェーサー自体の被膜も薄いほどキリっと仕上がるのですから、1000番
ぐらいまでがんばりましょう。


Q: 次ぎは、ティレル020を作ろうと思っています。マニュアルどうり
     につくるとTS42(ライトガンメタル)+白のデカールとなりますが、
     なんとか白の帯状の部分を塗装しようともくろんでいます。しかしここで
     困ったことに、この部分には実は赤の細いラインが入っています。
     1/20のキットのレベルでいうと約0.5mmの幅です。
     さてここで
     (1)白の塗装後、マスキングして0.5mmの赤ラインを引く。
         (こんな細いラインマスキングして引けるんだろうか??)
     (2)白の塗装後0.5mmの赤ベタデカールを貼り、クリアを吹く。
         (たしかモデラーズであったような気がする。)
     (3)白の塗装をあきらめ、田宮のマニュアルどうりに作る。
       のどの手がいいでしょう??

2番がいいと思います。細いラインをマスキングで塗り分けるより、デカールで
処理するほうが 綺麗にできます。
それに デカールなら 失敗したときのやり直しが比較的簡単ですから。

ちょうどいい色や 幅のデカールが無い場合は 「全面 白」のデカールを使って
それに 希望の色を塗り、カッターでもって 望みの幅に切り取って使います。

あるいは キットについている「白帯 & 赤ライン」デカールから「赤ライン」
だけを切り取って張り付けるのも 手です。

その他としては、
(4−a)   白帯部はマスキングして ガンメタルが来ないようにしてから
             デカールを貼る。
(4−b)   白帯部と 同形・サイズの「白デカール」を貼った上で キット
             付属の白帯デカールを貼る。

とか あります。


Q:塗装するとすれば、やっぱり白吹いてからガンメタルですか、

そうです。 白を吹いて、白帯にしたいところをマスクしてから ガンメタルが
一般的です。 


Q:塗装の段差なんだけど、例えばマクラーレンで白の上に蛍光レッド
    を吹くと、段差ができるけど、これってペーパーがけして落とすしか
    ないの??  一応、白−>蛍光レッド−>クリア−>研ぎ出しでいった
    けど段差がちゃんととれてなくて、なんかいい方法あるの?

クリアの段階で少し厚めに吹いて、研ぎ出しで平らにするしかないと思います。

下の絵の様な感じで「厚みα」が出来るだけ薄くなるように 研ぎ出します。 

  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              クリア層                                              α
                           −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                         /      蛍光レッドの塗膜                   β
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                 白の塗膜                                           γ
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            プラスチック本体


Q.白−>蛍光レッドのあとに研いで段差をおとすのかな?

白なら 白の、 蛍光レッドなら蛍光レッドの各単色の塗膜上の 細かな 凸凹を
取る目的では それぞれの色を塗る度に 研ぎ出す方が綺麗に仕上がりますが、
マスキングした 2色の段差は これではとれませんし、下地がでちゃうことも
往々にしてあります。 
ただし、段差のバリに当たる部分を 研ぐのをやっておくのは効果的です。

下の絵の様に 塗装の境界は少し厚くなっていたりしますから。
                       (下の絵はちょっとオーバーに 描き過ぎ ^.^;)

                         こんな風にマスキングの境目は 少し塗料が
                         厚くなっているので これを研ぎ落とす。   
                          ↓

                         ||
                         |−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                        /      蛍光レッドの塗膜                   β
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                白の塗膜                                           γ
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                    プラスチック本体


---- end