スケールに近い車輪


HOn3-1/2(1/87 12mm)の車輪は1/80 16.5mmに比べると縮尺に近い寸法で作られていますが、 それでもフランジ高さや車輪幅は模型的に脱線しにくいように大き目に作られています。
そこで、市販の車輪を加工して縮尺に近いものを作成してみました。
モデルワーゲンのスポーク車輪の車輪の内側を0.2mm、外側を0.3mm、フランジを0.2mm削り、車輪厚1.5mm、フランジ高さ0.3mmに加工しています。
フランジは、高さを削った後、形状も加工してあります。

上が元の輪軸、下が加工後の輪軸です。厚みの差がわかると思います。
横から見たのが下の写真です。

左が元の輪軸、右が加工後です。元の車輪をそのまま削りましたので、タイヤと輪芯共が同じように削れていて非常に厚いタイヤのように見えるようになってしまいました。
フランジ高さの差がわかると思います。

この車輪を使用した客車3輛を、実際に私の組み立て式レイアウトを走らせたところ、一周することができず、何度も脱線してしまいました。
車輪の寸法がスケールに近いという事は、線路もスケールに近い精度で敷設されていなければならないということなので、この車輪で走らせる事のできるレイアウトとなるように改善していきたいと思います。

2002/1/1記


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森井 義博 (morii yoshihiro)

mory@morii.jp